トルコが新内閣の準備を進める中、リラは過去最低値を記録
2021年11月23日にトルコのイスタンブールで撮影されたこのイラストでは、トルコのリラ紙幣の隣に米国の1ドル紙幣が見られる。ロイター/Murad Sezer/イラスト/ファイル写真
[イスタンブール 31日 ロイター] - タイイップ・エルドアン大統領が選挙勝利後に新内閣の形と経済政策の方向性を決定する準備を進めている中、水曜日、トルコリラは対ドルで過去最安値に下落した。
正統な政策の資質で金融市場から高く評価されている元経済長官メフメト・シムセク氏が財務相か副大統領として閣僚に加わるのはほぼ確実だと4人の高官が語った。
シムセク氏の重要な役割は、リラの持続的な下落につながった高インフレに直面した利下げに支えられたエルドアン大統領の長年にわたる非正統的な政策からの脱却を示す可能性がある。
3日連続の下落でリラは対米ドルで1.6%近く下落し、過去最低の20.75リラとなり、今年の損失は10%近くとなった。
その後若干上昇し、日本時間午後1時49分時点で20.7150ドルとなった。
フェニクスのデータによると、同通貨のインプライド・ボラティリティ指標は水曜日に上昇し、1年物指数は45.46%に上昇し、少なくともここ15年で最高水準となった。
現在の焦点は、遅くとも土曜までに発表される見通しの経済政策担当トップを含む新閣僚人事のエルドアン大統領の発表にある。
KNG証券のカグリ・クットマン氏は「同氏が新財務相になるかどうかは分からないが、変化が起こるというシグナルを市場に与えるには信頼できる名前が重要だ。意図よりも行動がものを言う」と述べた。
「もしメフメット・シムセクや同様の責任者がいるなら、それは大きな動きだ。だが、そうなると市場は経済チームの最初の動きに興味を持つだろう――もっと正統派の政策があるのか、それとも何かもっとひどいことをするのか、それとも何かするのか」何か時間を稼いで様子を見るには?」
2月の地震、高インフレ、生計費危機の影響にもかかわらず、第1・四半期の経済成長は好調を維持し、国内総生産(GDP)は4.0%増加した。 GDPも前期比0.3%増加した。
トルコの主要株価指数BIST100(.XU100)は1148GMT時点で約0.3%上昇し、銀行株指数(.XBANK)は0.26%上昇した。
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中銀は木曜、ベネズエラのボリバルが1ドル=30単位まで下落し、経済が世界最高水準のインフレ率に見舞われている中、苦境に立たされているボリバル通貨の最近の下落を示したと発表した。